『辰巳芳子 ご飯と汁物 後世に伝えたい食べ物』95歳を過ぎてなお日本の食を考える
日本は先進国の中でも食料自給率が低い国です。しかし、米と大豆さえあれば何とかやっていける国でもあります。米は主食「ご飯」、大豆はみそ、しょうゆなど「汁物」の原料。炊き込みご飯、混ぜご飯、すし、おかゆなどのご飯。みそ汁、吸い物、かす汁、とろろ汁などの汁物。季節ごとのご飯と汁物を紹介し、その大切さを説きます。
日本の2018年度の食料自給率はカロリーベースで約37%。先進国の中でもかなり低い数字です。私たちは「持たざる国」に住んでいることを自覚せねばなりません。しかし、米と大豆さえあればこの国は何とかやっていけるのです。米は主食「ご飯」、大豆はみそ、しょうゆなど「汁物」の原料です。
本書では、四月は「胚芽米ご飯とあさりのみそ汁」、五月は「たけのこご飯と鶏のすっぽん仕立て」、六月は「梅干しご飯とえんどうのけんちん汁」、十月は「かやくご飯と天ぷらのみそ汁」、十一月は「麦ご飯ととろろ汁」、三月は「五目ずしとはまぐりの吸い物」など、季節ごとに食べたいご飯と汁物を紹介し、その大切さを説きます。
著者の辰巳芳子さんは、脳血栓で倒れて言語障害を伴う半身不随の父親の8年におよぶ介護を通じ、スープの重要性に気づくことになります。その代表的なスープである「玄米スープ」と「干ししいたけのスープ」も掲載している。
また、著者と親交のあるヒゲタ醤油株式会社・取締役相談役の濱口敏行氏が「しょうゆについて」を、合資会社八丁味噌(屋号カクキュー)・代表社員の早川久右衛門氏が「八丁味噌について」を寄稿し、しょうゆやみそが日本の食文化に欠かせない調味料であることを力説します。
ご飯と汁物のレシピだけでなく、米と大豆との向き合い方を考えさせる一冊でもあります。
【内容構成】
第一章 四~六月
四月 胚芽米ご飯 あさりのみそ汁
五月 たけのこご飯 鶏のすっぽん仕立て
六月 梅干し入りご飯 えんどうのけんちん汁
薄焼き卵の細巻きずし たまねぎのぽったら煮
三色丼 干ししいたけのスープ
ご飯のお供 らっきょう漬け
第二章 七~九月
七月 青じそのおむすび 焼きみそ
八月 食パンのピザもどき にんにくのスープ
九月 パエリア ガスパチョ
ご飯のお供 煮たくあん
第三章 十~十二月
十月 かやくご飯 天ぷらのみそ汁
十一月 麦ご飯 とろろ汁
小豆ご飯 かぶの白みそ仕立て
堀江家の赤飯
玄米スープ
むかごご飯 大寒汁
十二月 焼き餅入りけんちん汁
第四章 一~三月
一月 七草がゆ ゆり根がゆ
二月 菜飯 さけのかす汁
三月 五目ずし はまぐりの吸い物
【商品情報】
書名:『辰巳芳子 ご飯と汁物 ~後世に伝えたい食べ物』
出版社:NHK出版
発売日:2020年7月16日
定価:2640円(本体2400円)
判型:B5判上製
ページ数:128ページ(オールカラー)
ISBN:978-4-14-033310-5
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