水分/水

水分の特徴働き体に必要な1日の水分量摂取する水分割合不足過剰摂取など、水分の基礎知識。

水分の特徴

水は人の体を構成するものの中で、もっとも多くの割合を占めているものです。
成人男性では体重の約60%、成人女性では約55%が水分といわれています。
水分量は年齢によっても異なり、新生児は約80~90%、乳児は約70~75%、高齢者は約45~55%と、年齢が高くなるにつれ水分量は減少していきます。

水分の働き

水分は体内で栄養素などを溶かし、体の各細胞に運搬します。
また、老廃物を溶かして体外へ排出したり、汗や尿、呼気として水分を排出し、体温を調節したり、酸素の運搬をする役目もあります。

体に必要な1日の水分量

1日に必要な水分量を体重1kgあたりで見た場合、乳児は120~150ml、幼児は90~125ml、学童は50~90ml、成人は40~70mlです。
特に脱水症状を起こしやすい乳児や、のどの渇きを自覚しにくい高齢者は、水分補給に注意してください。

摂取する水分割合

上記の目安から計算すると、成人が1日に必要な水分量は2~3リットルになりますが、すべての水分が飲料水から摂取されるわけではありません。
2.5リットルの水分を摂取したとすると、1リットルが飲料水、1リットルが食事中の水分、残りの0.5リットルが代謝水(摂取したエネルギーが体内で代謝される時に生成れる水)です。
ですから、計算結果の水分量と同じ量の水を毎日飲む必要はありません。

水分の不足

体重の2%の水分が減少すると、のどが渇きはじめ、汗をかかなくなるため体温が上昇します。尿量も抑制されるため、血液の粘度が高まり、血流量が減少します。
体重の4%の水分が減少すると、血液が濃縮されて血流量が減少するため、皮膚が委縮します。血圧も低くなるため、失神する危険も高まり、汗が出なくなるため、体温が異常に上昇します。
体重の7%の水分が減少すると、臓器への血流量が減るため、臓器損傷が起こります。腎臓に損傷が起こった場合は、血液がろ過できず、老廃物が蓄積されていきます。
体重の10%の水分が減少すると、身体動揺やけいれんを起こします。重要な臓器が高温になりすぎ、場合によっては肝不全で死ぬこともあります。
体重の20%の水分が減少すると、だいたいの人は死にます。

水分の過剰摂取

水分を過剰に摂取しても、腎臓が正常であれば排出されるため、ふつうは水分過剰になることはないので、問題ありません。
ただし、腎臓の処理能力を超えるほど急激に多量摂取をした場合は、嘔吐などが起こります。
また、心臓、腎臓、肝臓に異常がある人や腎臓が未発達な未熟児の場合は、腎臓から正常に尿を排出できないため、水分過剰になることがあります。