紹興酒/老酒
紹興酒の特徴、栄養・効能、保存方法、種類など、知っておきたい紹興酒の基礎知識。
紹興酒の特徴
紹興酒とは、中国浙江省紹興市付近で製造される中国を代表的する黄酒(醸造酒)です。
紹興酒は熟成期間が長いほどまろやかな香味となり、3年以上が美味といわれます。
日本では、紹興酒を「老酒(ラオチュー・ラオチュウ)」と呼ぶこともありますが、老酒は紹興酒を長期貯蔵したもののことです。
紹興酒の主原料は、もち米、麦麹、酒薬、鑑湖の水などで、酸味が強く、清酒に比べて酸度が2〜3倍高いです。
紹興酒の栄養・効能
紹興酒の主成分は炭水化物。疲労回復に役立つアミノ酸を豊富に含みます。
アルコール度数は清酒と同程度の14〜18度なので飲みやすいですが、カロリーは100gあたり127kcalで、清酒よりもやや高めです。
紹興酒は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、マンガンなどのミネラルを含んでいます。
ビタミンB群のビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸なども含まれています。
紹興酒の保存方法
紹興酒は、直射日光を避け、温度変化の少ない暗いところで保存しましょう。高温は劣化の原因となるため、夏場は冷蔵庫で保存した方が良いです。
賞味期限内に消費しましょう。賞味期限の表示がない紹興酒は、未開栓のもので1〜2年以内に飲むのが好ましいです。
紹興酒の種類
紹興酒は製造法によって「元紅酒」「加飯酒」「善醸酒」「香雪酒」の4種類があり、順に糖度が増し、甘くなります。
元紅酒
伝統的な製法で造られる全ての基本となるもの。糖度は0.2〜0.5%くらいで、辛口のものが多いです。
加飯酒
元紅酒より、もち米や麦麹を1割増やして造られる。日本に輸入されている紹興酒の多くがこのタイプです。加飯酒の熟成期間が長いものを「花彫酒」といい、花などが描かれた素焼きの瓶に詰められています。糖度は0.5〜3.0%です。
善醸酒
仕込みの水の代わりに、元紅酒を加えて造るもの。甘味があり、口当たりがよいです。糖度は3.0〜10.0%です。
香雪酒
元紅酒のもろみに麦麹を追加し、さらに老酒の粕取焼酎を加えて発酵させたもの。甘味が強く、糖度は10.0%以上あります。
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