マグネシウムとは?マグネシウムが不足するとどうなるの?
「マグネシウム」ときいて、役割をパッと頭に思い浮かぶ方は少ないかもしれません。栄養素としてのマグネシウムの認知度は低い印象がありますよね。もしかすると、温泉や化学記号なんかをイメージする方もいるでしょう。
マグネシウムとは、カルシウムと同じ必須ミネラルのひとつです。ミネラルの代表と言うと、カルシウムでしょう。しかしマグネシウムもからだにとって大切な栄養素なんですね。
マグネシウムとは
そこで今回は「マグネシウムとは?」といった基礎的なところから紐解いていこうと思います。
マグネシウムとは16個ある「必須ミネラル」のうちのひとつです。実は鉄や亜鉛、ヨウ素なんかも「必須ミネラル」に含みます。ちょっと意外ですよね。
ひとの体に存在するマグネシウムの約6割が歯や骨に含まれています。マグネシウムはカルシウムなどと共に歯や骨を構成する重要な栄養素なのです。残る約4割は筋肉や脳神経系に分布されます。
必須ミネラルとは
ではいったいマグネシウムやカルシウムを含む「必須ミネラル」とは、どんな栄養素なのでしょうか?
必須ミネラルとは無機質とも呼ばれ、体の組織をつくるために必要な栄養素です。
マグネシウムやカルシウムでは主に骨づくりを、鉄は主に血液に含まれる赤血球を。といった具合に必須ミネラルにはそれぞれに体づくりの役割があるのです。ここは重要なポイントですが、必須ミネラルは人間のからだの中では合成できません。そのためマグネシウムも食事からとる必要があるんですね。
マグネシウムの役割
そこでマグネシウムとはどんな役割があるのか、主な役割を5つお伝えします。
✓カルシウムと共に骨づくり
✓からだの様々な代謝のサポート
✓筋肉の収縮
✓体温や血圧の調節
✓神経機能の維持
などなど多岐にわたる役割があるのです。言い換えると、とっても働き者の栄養素なんですね。
代謝のサポートや血圧の調整といったところでは、厚生労働省が推奨するマグネシウムの栄養機能表示認定においても、「マグネシウムは血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。」としています。マグネシウムを積極的に摂取したからといって血圧が正しい値になるわけではありません。がしかし、マグネシウムの過不足から血圧に影響することは間違いないのです。
※マグネシウムは腎臓で代謝されるため、腎疾患や代謝疾患のある方は担当医師としっかり相談してから摂取してくださいね。
ではそこでマグネシウムが不足しないように意識した食事とはいったいどのようにしたらよいのでしょうか。次回そのあたりを詳しくお話します。