お米を美味しく食べる3つのコツ、お教えします

今月は…消費者の皆さんが知りたい「お米ネタ上位3つ(小池調べ)」について解説しますね。
第一位…簡単に美味しく炊飯できるコツ
第二位…お米選びで失敗しないコツ
第三位…レンチンで美味しくできるコツ

なお余談ですが…このなかには「おを食べても太らないコツ」はありません。
なぜなら…そもそも太ることを気にして食事制限をしている人は、既にごはんを避けています。そう…悩むまでもないのです。米屋としては悲しい出来事ですが…事実です。

さてそれはともかく、3つについて簡単に解説しましょう。
まず第一位について。
ずばり「冷たいを使うこと」です。これが最も簡単な方法です。これだけでお米は「パリッ」と仕上がって粒感が出てきます。
ここでいう「パリッ」は「硬い」という意味ではありません。粒に弾力がある…というイメージです。

弾力があると、口の中でしっかりと噛みしめるようになります。そうするとでんぷんが口のなかに滞留して糖化が促されますので、余計においしく感じるのです。
第二位について。
米袋に入ったお米が並んでいますが…見るポイントとしてよく挙げられるのが「精米時期」です。しかし、それよりも確実な方法があります。もし袋の外側から米粒を見て下さい。米粒の中に真っ白なお米があればアウトです。

真っ白なお米はでんぷんが充実しておらず、スカスカな状態。これを炊飯するとごはんが「べちゃ」っとなるのです。
そして第三位。
レンチンで大事なのは「どの状態で冷凍するか?」にかかっています。
冷凍はその状態で時間を止めることです。ですから「炊き立て」を冷凍すれば、その美味しさが解凍後によみがえるのです。
まずラップを広げ、そこに炊き立てごはんを平らに乗せて粗熱をとり、ある程度冷めたら空気ごとくるむようにラッピングしてください。

そうすれば解凍後も美味しい状態で食べることができます。
ちなみに…コツではありませんが、よくある質問に「冷めても美味しいお米を教えてください」があります。
これ、最近になって僕も発見したのですが、「冷めてこそ美味しい」…という不思議なお米があります。

その名も「金色の風」というお米です。岩手県で栽培されているお米です。冷めた状態で食べてみると…粒の旨味が表面ににじみ出ています。咀嚼するとでんぷんのとろみが生きています。そう、冷めるとまた違った美味しさに昇華するのです。
世の中にはそういったお米もあります。是非とも試してみてください。

ライター:小池 理雄