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元祖地ビール屋サンクトガーレン【麦のワイン】2種をリニューアル、2019年11月21日にボジョレー・ヌーボー同時解禁

神奈川県厚木市の元祖地ビール屋サンクトガーレンは2019年11月21日(木)ボジョレー・ヌーボー解禁日に、ワイン並の高アルコールを持ちワインのように長期熟成が可能なビール“麦のワイン”2種類を各6000本限定で発売致します。

サンクトガーレン【麦のワイン】

麦のワインは19世紀に寒冷でブドウ栽培が出来なかったイギリスが、フランスワインの人気に対抗してビールでワインのようなものを造ったのがはじまりと言われています。“ワイン”と名に付くようにビールでありながらワインに匹敵するアルコールを持ち、ワインのように年単位での長期熟成が可能です。
当時は大麦麦芽を主原料とした“バーレイワイン(Barley Wine)” 1種類でしたが、1980年代にアメリカで小麦麦芽を主原料にした“ウィートワイン(Wheat Wine)”が誕生しました。

サンクトガーレンでは2006年よりバーレイワインを発売。2012年よりウィートワインを追加しました。

バーレイワイン、ウィートワインともに原材料は通常ビールと同じ麦芽、ホップ、、ビール酵母のみ。それを膨大な量使用し、極限までアルコールを高めています。麦芽は通常の約3倍使用。
さらに麦汁の濃度の高い部分だけを使っているため、サンクトガーレンの醸造システムでは通常1回の仕込みで約2,000Lのビールが造れるところ、麦のワインはその半分の1,000Lしか造れません。

麦の旨味が凝縮された、非常に濃厚で蜜のようにとろりとした口当たりが特徴です。特にウィートワインの主原料である小麦麦芽は大麦麦芽よりもタンパク質が多いため、液の粘度が強くなり“とろみ”をより強く感じます。
麦のワインDATA

ビールの苦味と香りの基になるホップはウィートワインで2.5倍。バーレイワインでは7倍もの量を使用。そのため、特にバーレイワインは通常のビールとは比較にならないほどの濃厚さとともに、華やかな香りと、重厚な苦味をあわせもっています。
熟成期間は通常の6倍以上で繁忙期の夏の間中タンクを占領され続けます。完成までにかかるコストが並大抵ではないことから、日本で造っているメーカーは多くありません。

アルコールはどちらも10%で、通常のビールの約2倍。出荷時点で通常の6倍の熟成期間を費やしているため、すぐに飲んでもブランデーを思わせる熟成感がありますが、購入後に1年、2年・・・と熟成させることで、香りも味わいも驚くほど深みを増し、複雑味を帯びていきます。賞味期限は5年間です。
今回、伝統的な麦のワインのスタイルを守りながらも、最近のクラフトビールで好まれている味の傾向を意識して、原材料や製法を一部リニューアルしました。

「麦のワイン」リニューアルポイント

●麦芽を10%増量し、より濃密な飲み口へ
ビールには“ドリンカビリティ(Drinkability)”という評価基準があります。バランスが良く飲み飽きない、とか、ずっと飲み続けられる、という評価軸です。その一方で、クラフトビールには1口のインパクトが求められる傾向もあります。特に最近はそれが顕著です。
麦芽
今回はバーレイワイン、ウィートワインともにアルコール度数を10%に抑えたまま、麦芽の使用量を10%増量しました。通常、麦芽量とアルコール度数は比例しますが、麦芽の糖分をアルコールではなく、飲み口の甘さとして残したのです。麦の甘味が凝縮したこってり濃密な飲み口は、すっと喉を流れていく通常のビールとは一線を画すインパクトです。特にタンパク質の多い小麦麦芽をメインで使用しているウィートワインのほうでその傾向が顕著です。

●バーレイワインのホップを15%増量し、柑橘フレーバーをより強調
ホップはビールに苦味、フレーバー、アロマをもたらす主原料です。近年、苦味を抑えながらもホップのフレーバーやアロマを強烈に主張させたビールが好まれる傾向があります。
ホップ
今回バーレイワインは柑橘フレーバーをメインとするホップ品種(チヌーク、ナゲット、カスケード、センテニアル)を増量。さらに、ホップの投入タイミングを醸造工程の後半に増やすことで、柑橘を思わせるアロマとフレーバーをより際立たせています。