ビタミンB2
ビタミンB2の特徴・働き、上手なとり方、摂取量目安、不足・過剰摂取、多く含む食品・食材など、ビタミンB2の基礎知識。
ビタミンB2の特徴・働き
ビタミンB2とは、補酵素として三大栄養素の糖質(炭水化物)、タンパク質、脂質の代謝に関与するビタミンで、ビタミンB群の一種です。
特に、脂質の代謝に深く関わり、細胞の再生や成長を促進し、成長機能維持に欠かせないことから、「発育のビタミン」と呼ばれます。
また、皮膚や髪、爪、粘膜などを健康に保つことから、「美容のビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンB2の上手なとり方
ビタミンB2は水溶性ビタミンですが、熱や水には強いほうなので、調理による栄養損失は比較的ありません。
しかし、光に弱く、当たると酸化するという弱点があるので、食品を保存する際は直射日光を避け、冷蔵庫や冷暗所に保存しましょう。
ビタミンB2の摂取量
1日の摂取基準は下表のとおりです。
年齢 | 推奨量(mg) | |
男性 | 女性 | |
1~2歳 | 0.6 | 0.5 |
3~5歳 | 0.8 | 0.8 |
6~7歳 | 0.9 | 0.9 |
8~9歳 | 1.1 | 1.0 |
10~11歳 | 1.4 | 1.3 |
12~14歳 | 1.6 | 1.4 |
15~17歳 | 1.7 | 1.4 |
18~49歳 | 1.6 | 1.2 |
50~69歳 | 1.5 | 1.1 |
70歳以上 | 1.3 | 1.1 |
妊婦(付加量) | +0.3 | |
授乳婦(付加量) | +0.6 |
身体活動レベルⅡ(ふつう)の場合です。
ビタミンB2の不足
ビタミンB2が不足すると、細胞の代謝が悪くなるため、口内炎、口角炎、口唇炎、肌荒れになりやすくなります。
目の充血や、髪の毛の傷み、脂漏性皮膚炎などを起こしたりもします。
脂質をうまくエネルギーに変換できずに脂肪が体内に溜まりやすくなることで、メタボリックシンドロームになったり、老化が早まったりすることもあります。
ビタミンB2はエネルギーが消費されるほど、必要量が増加します。運動や過労、ストレス、風邪などでエネルギーを大量に消費している人は、ビタミンB2を多く含む食品を積極的にとりましょう。
ビタミンB2の過剰摂取
ビタミンB2は水溶性ビタミンで、とり過ぎた分は体外に排泄されるため、基本的に過剰症の心配はありませんが、サプリメントなどを大量摂取した場合に、下痢、多尿、吐き気、嘔吐、しびれ、かゆみなどの症状が現れたという報告があります。