酒好きほぼ100人に聞いた「ハイボールをおいしくつくりコツ」をご紹介
酒飲みのミカタ「ハイボールをアップグレード」
この10年で全国の酒場に広まったウイスキーハイボール(以下ハイボールと略)。今では無い店を探す方が難しいほどです。これだけ身近になると、いろいろとアレンジして楽しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はハイボール飲む方を対象に、ハイボールをさらにおいしくアップグレードするひと工夫をお聞きしました。
伸びしろが大きいハイボール
最初にハイボールの飲用状況をシーンと頻度を列記して当てはまるものを選んでもらいました。
自宅での飲用については「時々飲む」が49%とほぼ半数、「よく飲む」が35%です。料飲店での飲用は「時々飲む」が37%、「よく飲む」は32%です。自宅でも料飲店でも広く飲まれていることがわかりますが、どちらも「よく飲む」よりも「時々飲む」の方が多く、ハイボールは飲用頻度を高める余地が大きいことがわかります。
また、「最初の1杯目からよく飲む」(16%)に対して「2杯目以降によく飲む」(37%)は2倍以上にのぼっています。飲用頻度を高めるためには「最初の1杯目」から飲む人を増やすことが課題のようです。
強炭酸ソーダをしっかり冷やしておいしさアップ
次に自宅でおいしいハイボールをつくるためにしていることを聞いてみると、もっとも多かったのは「ソーダをよく冷やす」と「強炭酸のソーダを選ぶ」の2つで、どちらも54%と過半数を超えています。氷にこだわる方も多く「ロックアイスを使う」という回答は38%あります。強炭酸のソーダをよく冷やして、ロックアイスを使ってハイボールをつくるのが、自宅で手軽においしいハイボールを楽しむコツとして定着したようです。なお、選択肢にありませんでしたが、「ソーダを注ぐ前に、氷とウイスキーをよくステアして冷やす」という意見も複数寄せられました。
ハイボールを冷たく楽しむなら、ウイスキーを瓶のまま冷凍庫で冷やすのも効果的ですが、選択した方は15%にとどまりました。ストレートやオンザロックで飲むには氷温のウイスキーは冷たすぎるという方もいます。自宅でさまざまな飲み方で楽しむには、室温で保管するほうが使いやすいからかもしれません。
そのほかにあげられた工夫を見ると、濃さやベースウイスキーにこだわる意見が人気です。「ウイスキーをたっぷり入れて濃くつくる」( 17 %)、「ベースウイスキーをシングルモルトにする」( 10 %)、「ウイスキーを 12 年以上熟成したものにする」( 6% )などです。
もうひとつは、柑橘類を使う工夫です。柑橘を使うものでは「季節の柑橘(柚子、カボスなど)を搾る」( 15% )、「仕上げにスライスしたレモンを搾る」( 10% )、「仕上げにレモンの皮をひと捻り」( 6 %)が一定の支持を集めました。
缶ハイボールは、よく冷やして、氷を入れたグラスで
缶入りの製品をおいしく飲む工夫では、「冷蔵庫でよく冷やす」が64%と圧倒的に多くあげられました。そして「最後まで冷たく飲めるように、氷を入れたグラスに注いで飲む」とひと手間かける工夫が38%にのぼりました。「冷たいうちに飲み切れるように350ml缶を好んで買う」という意見も14%あります。そのほか缶入りのハイボールでもレモンやライムを搾るという意見も16%あります。
ハイボールがおいしい乾き物については、票が分散しましたが、トップはミックスナッツ(17%)で、ビーフジャーキー、スモークチーズ、アーモンドと続きました。
《参考》あなたがこれまでに飲んだ最高のハイボールは?
・作法を気にせず豪快に濃いめに作るハイボール(女性/20代)
・うすはりグラスで飲む夏のウイスキーハイボール(女性/30代)
・サントリー山崎蒸溜所のツアーの最後に試飲させていただいたシングルモルトで作ったもの。気分や雰囲気もあるかもしれませんが最高でした。(女性/30代)
・あらゆる酒をたっぷり飲んだあとの、仕上げのハイボール一杯(男性/50代)
・40年ぐらい前、ウイスキーはサントリーホワイトだったが、バーのマスターが最後にレモンの皮の外側で香りをつけたものがバランスといい非常によかった。家で真似をしてみたが、うまくできなかったことをよく覚えている。(男性/60代)
【調査概要】
調査時期:2020/3/19~3/27 調査方法:インターネットによる自記入式アンケート
サンプル数:109人(ウイスキーハイボールを飲む人)
調査:株式会社酒文化研究所