サツマイモはダイエットの味方って本当なの?

サツマイモと聞くと食べすぎると太る、というようなイメージをもたれる方もいるのではないでしょうか。最近ではむしろ美容やダイエットに良いとされており、筋トレのお供のイメージなども定着していますよね。

実はアメリカのNASAでも、さつまいもが宇宙食として研究がすすんでいるのです。サツマイモは栽培方法が簡単で廃棄する箇所が殆どなく、栄養の観点からも糖質ビタミンミネラル食物繊維とバランスが良く、宇宙食として適しているためです。主食としての役割だけでなく、野菜としての栄養素も持っており「スーパーフード」として注目されているのですね。

さつまいも

サツマイモがダイエットの味方になる理由とは

そんなサツマイモですが、韓国アイドルによる食生活の発信などにより「ダイエットの味方」としてさらに脚光を浴びていますよね。
ダイエットの味方になりえる理由としては大きく分けて3つあると考えられています。

サツマイモの食物繊維は多いの?

サツマイモの最大の栄養成分の特徴は「豊富な食物繊維」だと思いますよね。しかし、実は他の野菜類と比較してみると100gあたりに含有されている食物繊維量はそれほど多くはないのです。例えば、可食部100gあたりの食物繊維量を比較すると、こんにゃくは79.9gきくらげは57.4gサツマイモは皮を剥いた生の状態で2.2gとなります。

ただ、こんにゃくきくらげを100g食べることは難しいので、サツマイモを食事のメインに摂取した方が結果的に多く食物繊維を摂取することに繋がります。100gあたりの含有量は少ないですが、サツマイモは量を食べやすいということですね。

また、食物繊維には血糖値の急激な上昇を抑えてくれる働きがあります。日本糖尿病学会の糖尿病ガイドライン2019(P42の3-8)にも、食物繊維を1日20g以上摂ると糖尿病の発症リスクを抑えるとしています。

サツマイモに含まれるヤラピンとは?

さらに、それだけでなくサツマイモの皮の近くに分布している「ヤラピン」というサツマイモ特有の成分が、便秘の解消や便通を良くする役割を果たします。生のサツマイモを切ると、断面から粘性の白色の液体が出てきますが、まさにそれがヤラピンです。

ヤラピンについての生理学的な構造などは十分な研究がおこなわれていないそうですが、腸の蠕動運動に作用し、食物繊維による相乗効果で腸内環境を整える、と言われています。

カリウムの多いサツマイモはむくみ対策になる?

また、サツマイモにはカリウムが含まれています。カリウムには体内の余分な塩分を外に排出する働きがあるため、むくみの予防に良いとされています。とくに、女性は男性と比べて筋肉量が少ないためにむくみやすいです。浮腫みは放置しておくと、セルライトの原因にもなるので積極的に取り入れたいところですね。
※ただし、腎臓が悪い方や病気を持っている方は担当の医師と相談しながら摂取してくださいね。

サツマイモがダイエットの味方である理由として、豊富な食物繊維だけでなくヤラピンと相互作用し腸に働きかけていることや、むくみ予防に良いことをあげてきました。

主食をおやパンではなく、サツマイモに置き換えるなど無理なく摂取していきましょう。