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「菌活」の市場トレンドと生活者の意識 ~ブームで拡大・活性のヨーグルト・発酵系飲料市場~

菌活トップ3は「善玉菌の働きを助ける食べ物」「善玉菌を食べ物やサプリで摂取」「おなかを冷やさない」。「おなかを冷やさない」は特に女性が実践
腸内環境を意識している人に、具体的にどんなことをしているのかを聞いてみました(図表6)。

図表6
腸内環境のためにしていることは?
主な対策のうち、過半数と最も多くの人が選んだのは「善玉菌の働きを助ける食べ物を食べる」。次いで、「善玉菌を食べ物やサプリで摂取する」「おなかを冷やさない」を、それぞれ3割強が実践していることがわかりました。「おなかを冷やさない」は女性では4割と男性より14ポイントも高く、男性より冷えを感じやすい女性は菌活とあわせて「温活」も積極的にしている様子がうかがえます。

・「善玉菌の働きを助ける」人気食材は「葉物野菜」「きのこ類」「根菜類」「豆類」
・「善玉菌の食べ物やサプリ」の王道は「ヨーグルト」。「納豆」「味噌」「乳酸飲料/ヨーグルトドリンク」も上位。女性の過半数は「チーズ」
・悪玉菌対策トップ3は、「肉を食べる時は野菜を多く」「揚げ物/脂っこいものを控える」「糖類/糖質を控える」

では、プレバイオティクスとも呼ばれる「善玉菌の働きを助ける食べ物」としてどんなものをとっているのでしょうか(図表7)。

図表7
善玉菌の働きを助ける食べ物としてとっているものは?
全体の約6割が取り入れている食材は「葉物野菜」「きのこ類」「根菜類」「豆類」、これに、「海藻類」「くだもの」が5割弱で続くという結果でした。男性より女性の方が取り入れている割合が高い食材が多く、特に、「きのこ類」では20ポイント近く、「海藻類」「はちみつ」は10ポイント以上、男性より高い結果でした。
続いて、プロバイオティクスとも呼ばれる「善玉菌の食べ物やサプリ」についてみてみましょう(図表8)。

図表8
善玉菌の食べ物・サプリでとっているものは?
やはり善玉菌といえばヨーグルト。取り入れている人は全体の9割近くで、「乳酸飲料/ヨーグルトドリンク」も6割の人が取り入れていました。ヨーグルトに続いたのは日本の伝統食材「納豆」で6割、「味噌」は5割という結果でした。「納豆」「味噌」とも女性の方が男性より取り入れている人が多く、「チーズ」も男性では4割ですが女性では過半数の人がとっていると回答しました。サプリメントに目を向けると、「善玉菌のサプリメント」は3割弱、酵素のサプリメントは1割程度の人が取り入れていることがわかりました。
最後に、悪玉菌への対処についてみてみましょう(図表9)。

図表9
悪玉菌を増やさないためにしていることは?
「悪玉菌を増やす食べ物を控える/食べ方に配慮する」と答えた人がしている主な対策は「肉類を食べる時は野菜を多くとる」「揚げ物/脂っこいものを控える」でそれぞれ6割、これに5割弱の回答を集めた「糖類/糖質を控える」が続きました。また、「外食/市販の弁当を控える」「食品添加物を避ける」という人もそれぞれ3割以上の人が実行していることがわかりました。

新型コロナウイルス感染の予防として、免疫力を高めることが重要であるという情報もあります。菌活を意識した食生活を取り入れてみてもよいかもしれません。

使用したデータ
【インテージのネットリサーチによる自主調査データ】
 https://www.intage.co.jp/service/research/net/
調査地域:日本全国
対象者条件:20~69 歳の男女
標本抽出方法:「マイティーモニター(弊社キューモニター+提携モニター)」より抽出しアンケート配信
ウェイトバック:性年代構成比を、2015年度実施国勢調査データをベースにウェイトバック
標本サイズ:n=2261
調査実施時期: 2020年1月17日~21日

【株式会社インテージ】 https://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:檜垣 歩)は、「Create Consumer-centric Values ~お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、さまざまな業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、共に生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点に立ったマーケティングの実現を支援してまいります。