「孔雀ラーメン(孔雀の夜鳴きそば)」が錦糸町のジビエ居酒屋「米とサーカス」で販売スタート!
東京都墨田区の米とサーカスダービー通り店が、10月1日よりクジャクの骨で出汁をとり自家製孔雀ハムを添えたラーメン「孔雀の夜鳴きそば1500円」の販売をスタート。
クジャクの意外な旨味をシンプルに味わってもらえるようにクジャクの骨100%と水だけで出汁をとり、どこか懐かしい味の塩ラーメンに仕上がりました。
沖縄・宮古島で農作物に被害を与えるために駆除されてきた「インドクジャク」を使い、親しみやすいラーメンとして提案します。
クジャクの骨100%「孔雀ラーメン」へのこだわり
『スープ』
クジャクの骨と水のみをゆっくり弱火で濁らないように約5時間炊き、澄んだ黄金色のスープに仕上げています。臭みのない、旨味だけを摘出した上品な清湯スープです。
『塩タレ』
人気ラーメン店「ムタヒロ」監修の塩ダレ使用。能登の海水にライトを当て、40度未満という低温でゆっくりと結晶化させます。その際、塩味が強い一番塩と苦味が強い五番塩は使わずに、二番塩から四番塩までを、感覚を研ぎ澄ませた 塩士 中道肇が、最高のバランスでブレンドした塩を使用しています。
『麺』
北海道産小麦「春よ恋」を使った細麺は小麦の薫りやつるつるもちもち食感が特徴です。
トッピングは自家製孔雀ハム・ゆずの皮・白髪ネギ・かいわれ・糸唐辛子。お好みでゆず胡椒を合わせてお召し上がりください。
クジャクの意外な旨味をとことんシンプルに味わってもらえるよう、塩ラーメンに仕上げました。どこか懐かしく温かみのある、ホッとする味わいです。
沖縄・宮古島で農作物に被害を与える「緊急対策外来種」
インドやその周辺国が原産、全長90~130cmのキジ科の大型鳥類。サトウキビ・カボチャなどの農作物や、絶滅危惧種の昆虫・爬虫類に被害を与え、「緊急対策外来種」に指定されているインドクジャク。元々は観賞用にリゾート施設に導入されたり、学校で飼育されていた個体が逃げだし、繁殖して定着したと考えられています。沖縄県宮古島市は2007年度から駆除を開始、2009年度に100羽を数えて以降は毎年100~200羽が捕獲・駆除され、昨年度の駆除件数は300羽と過去最高に達したそうです。
(参照:環境省 那覇自然環境事務所、宮古毎日新聞)
今年初めて島外への販売をスタートした「孔雀肉」
宮古島の猟師上原氏・青山氏と、茨城県のジビエ食肉卸会社 株式会社NoblesseObligeがタッグを組み、今年から宮古島外の流通ルートを構築。今までは島内で廃棄されていたクジャクを食肉処理場で適切な処理をすることで美味しい肉として活用できるようになった。クジャクは硬い・臭いというイメージが強かったが、空気銃で個体にダメージが出ないように捕獲した上で、丁寧な解体処理をすれば 食用としてちゃんと通用する肉。最近では島内でも飲食店でカレーやグリル、燻製として提供されるようになってきたそう。
株式会社Noblesse Obligeの代表加藤氏よりメッセージ。
「弊社では、社会問題の解決につながる食材をオルタナフードと提唱し、その流通拡大に取り組んできました。クジャクもその観点で食材として利用できないか模索していたのですが、現地で素晴らしい猟師の方々にお会いできたことでそれを実現することができました。とても強い旨味を持ち、素晴らしい出汁が取れるクジャクは、まだ知られていなかった最高の食材の一つだと思いますので、ぜひたくさんの方に味わっていただきたいです」
株式会社Noblesse Oblige