外国人から見た日本のお米の良さ、とは? 外国人が驚く「日本のお米の3つの特徴」
皆さん、外国人が驚く「日本のお米の3つの特徴」…ご存知ですか?
①品種がむちゃくちゃ多い
②ブレンドで味を調整している
③水だけでここまで美味しくなる
小池精米店は原宿という場所柄、外国の方からの問い合わせが時々あります。そこで分かった3つの特徴。順を追って説明しましょう。
①品種がむちゃくちゃ多い
韓国の農学校の生徒がお越しになりました。
日本の米屋はこれほどまでに品種が多いのに、どうやって使い分けているのか?そもそもお客が味の違いが分かるのか?
韓国ではそこまで品種はありません。
同じジャポニカ米なのになぜここまで違う米文化なのか、非常に興味津々でした。
そして若い彼らは自分たちが今後関わる稲作の可能性を見出したようでした。
ベラルーシの方から取材を受けたときもその品種の多さに、こちらが「ドヤ顔」出来るほどに驚嘆していました。
②ブレンドで味を調整している
スペインの方からの取材のとき。彼らは寿司屋の取材で衝撃的な話を聞いたということ。曰く「寿司屋のシャリは『ブレンド米』を使って、店ごとに味が違うんだって!?」。
アメリカ人のライターから取材を受けたときのこと。ブレンドについて一通り私の話を聞いてぽつり。「日本人は『米』についてそこまでやるのか…」。
そう、彼らかしてみると「米」で繊細な味の世界を作り上げること自体が驚嘆なのです。
③水だけでここまで美味しくなる
昨年、オンラインでロサンゼルスの方に講演する機会がありました。西海岸は比較的日本に親しみのある地域ですが、現地の日本人にしてみるとそれでもアメリカ人にっとって「米は味付けして食べるもの」のようです。
日本の米は特に味付けをしなくとも美味しくなる。特におにぎりにするとその違いが分かる、ということで驚くのです。
私は現在、都内の和食専門学校で臨時講師を務めています。そこの学生はほぼ外国人です。そして私の講義を受けて改めて知るのです。日本のお米は、そのままで食べるのが一番!と。
世界はいま和食ブーム。それは専門学校の生徒がほぼ外国人であることから分かります。彼らは帰国したら和食で一旗揚げようとしているのです。
食育の機会があると私は親御さんに言います。
「将来お子さんが外国人とお付き合いするときに、日本のお米について知らないと恥ずかしい日が必ず来ます」と。
以前外国人に違う品種のお米を食べ比べてもらいました。彼等はきちんとお米の味を見極めていたのが印象的でした。
こうやって見ると、日本のお米が世界的に見て非常に「とんがっている」ことが分かります。そしてそれこそが私たちが世界に誇りうる文化であるわけです。
1971年、原宿生まれ。1995年、明治大学卒業後、出版社で編集者として勤務。2002年、社会保険労務士の資格を取得し、人事制度コンサルティングファームに入社。2006年、小池精米店を継ぐ。
2013年、五ツ星お米マイスターの資格を取得。テレビやラジオ、新聞、雑誌、ネット等のメディア出演多数。共著「ごはん検定公式テキスト」(実業之日本社)。共著「お米の世界へようこそ!今日からあなたもごはん党
」(経法ビジネス出版)
【ネットショップ】 三代目小池精米店
【連載】米は『研ぐ』ではなく『洗う』です