ウイルス・夏バテ対策には効果アップが期待できる「水出し緑茶」京都・山城エリアの摘みたて宇治茶は栄養の宝庫
5月~6月頃は、1年で最初に摘み取った新芽で作る「新茶」が楽しめるシーズンです。豊富な旨味と爽やかな香りが特徴の「新茶」には、飲むと1年間元気に過ごせると言われるほど、様々な栄養も含まれています。
自宅でゆっくりと過ごす時間(=おうち時間)が多い今年の初夏は、今しか味わえない「新茶」をぜひお楽しみください。
新茶の季節!日本茶の起源・宇治茶をはじめ、「免疫力アップ」「抗菌作用」にはお茶がおすすめ!
■日本茶の起源・京都府の「宇治茶」
日本三大茶のひとつとしても知られる、京都府の「宇治茶」。
その歴史は古く、鎌倉時代に栄西禅師が中国からお茶の種子を持ち帰り栽培したことをきっかけに始まりました。
中でも、日本茶を代表する「抹茶」「煎茶」「玉露」は京都府南部の山城エリア(お茶の京都)で生み出され、「宇治茶」は日本茶の起源となっています。
時代の流れと共に、お茶は社交の道具としても広がり、茶の湯としてのお茶文化の流行や、将軍家や皇族などの茶会でも「宇治茶」が使われるようになったことから、「宇治茶」は高級ブランド茶として知られるようになりました。
お茶は万能薬!?実は栄養の宝庫だった!
「宇治茶」を始めとしたお茶には、主に3つの栄養成分が含まれています。おうち時間のお供には、免疫を高めつつ心が安らぐ、お茶がおすすめです。
カテキン:お茶に約10~14%含まれているカテキンには、 「免疫力向上」 や「抗菌作用」「抗ウィルス作用」などの効果が期待されます。
テアニン:“お茶を飲むとほっこりする”と言われますが、実際にお茶の旨味成分として含まれる「テアニン」には、「リラックス効果」が期待されます。
ビタミン:「風邪予防などの健康効果」や「美容効果」があるといわれているビタミンCや、「発育促進効果」があるといわれているビタミンB2など、様々な種類のビタミンと食物繊維が豊富です。
特に煎茶には、レモンの約3倍のビタミンCが含まれています。
情報提供:京都府農林水産技術センター 農林センター 茶業研究所
ウイルス対策・夏バテ対策におすすめ!より効果が期待できる「水出し緑茶」で、ひんやり予防
お茶に豊富に含まれる「カテキン」の種類のひとつである「エピガロカテキン(EGC)」は、体内に入ってきた細菌を取り込んで消化し、その効果を持続する、免疫力を高める効果が期待されます。
また、高温で溶けやすい性質を持つ「カテキン」は、冷水で抽出する「水出し緑茶」として飲むことで「エピガロカテキン(EGC)」の効果がより期待できるため、おすすめです。
さらに、これからの暑くなる季節にもぴったりなこの「水出し緑茶」は旨味成分を多く引き出すことができるため、お湯で淹れるよりもより深く旨味を感じられます。
簡単に作れる「水出し緑茶」を飲み、ウイルスや夏バテから身体を守りましょう。
情報提供:京都府農林水産技術センター 農林センター 茶業研究所
■「水出し緑茶」の淹れ方
①冷水ポットに茶葉15g(ティースプーン約5杯)をいれる。
②ポットに水1Lを注ぎ、冷蔵庫で2~6時間冷やす。
③茶こしでこして、グラス等に注いで飲む。