脂肪酸

脂肪酸の分類摂取比率など、脂肪酸の基礎知識。

脂肪酸の分類

脂肪酸とは、脂質の約90%を構成するもので、その種類によって脂質の質が決まります。
脂肪酸には炭素がすべて水素と結合した飽和脂肪酸と、炭素どうしが二重結合した構造の不飽和脂肪酸があります。
不飽和脂肪酸のうち、二重結合が1つのものを一価不飽和脂肪酸、2つ以上もつものを多価不飽和脂肪酸といます。
さらに、多価不飽和脂肪酸は二重結合の位置によって、オメガ6脂肪酸(n-6系脂肪酸)とオメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)に分けられます。
これら脂肪酸の種類によって、体内での働きは異なります。
また、多価不飽和脂肪酸のうち、リノール酸、アラキドン酸、α-リノレン酸は、体内では合成されず、必ず食品から摂取しなければならない脂肪酸のため、必須脂肪酸と呼ばれています。

脂肪酸の摂取比率

脂肪酸の摂取はバランスが大切で、飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸を3:4:3の比率でとることが望ましいです。
この比率のうち、多価不飽和脂肪酸は、オメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸を4:1の比率でとるのがよいといわれています。