岐阜・美濃焼窯元発「亀吉どんぶり」プロジェクト開始!150年の時を超えて伝説の器が復活!

塚本亀吉の五代目を受け継ぐ丸新製陶が伝説の逸品を新たな感性で現代によみがえらせる

塚本亀吉の五代目亀吉どんぶり盛り付けイメージ

丸新製陶は、1300年の歴史がある日本有数の焼き物の産地、岐阜県土岐市駄知において江戸時代末期に名品「亀吉どんぶり」を生み出した塚本亀吉にルーツを持つ窯元で、塚本亀吉から数えて五代目にあたる塚本誠吾が代表を務めています。
創業以来、丸新製陶の陶磁器はその時代のライフスタイルや価値観に合わせてデザインや大きさ、機能などを大きく変化させてきました。
このプロジェクトは、コロナ禍による「新たな日常」でライフスタイルや価値観が見直されるいまだからこそ、150年の時を超えて伝説の逸品「亀吉どんぶり」を新たな感性で現代によみがえらせ、クラウドファンディングで賛同いただいた方々に提供する企画です。
江戸時代末期に誕生し「ハレの日」の器として激動の時代を駆け抜けた人々の人生の大切な場面を演出し、現代では「古美術品」としてその造形や色彩の美しさが評価されている「亀吉どんぶり」。
今回、わずかに残された足跡をたどることでその造形の意味や色彩の秘密などが明らかになりました。
美濃焼の真髄である「土」「釉薬」「炎」の三位一体の技術の掛け合わせで往時の「亀吉どんぶり」の造形や色彩の復活に挑戦。重厚かつシンプルな、どんな料理にも合う現代の「日常の器」としてよみがえらせました。
このプロジェクトをとおして、美濃焼ならではの魅力や奥深さを知っていただき、多彩な陶磁器の歴史や文化にふれるきっかけになれば幸いです。
また、陶磁器業界における大量生産・大量消費の時代から、長く使える本物を大切にする時代へ、伝統や文化を大切にしながら時代に合った革新を試みる、という丸新製陶の信念やメッセージを伝えていきます。

亀吉どんぶり復活プロジェクト考証

〜清山窯 河合竹彦さん(元岐阜県陶磁器資料館学芸部長・伝統工芸士・陶芸家・古陶研究家)〜
清山窯 河合竹彦さん
きっかけは丸新製陶の代表、塚本家に代々受け継がれてきた一つの「亀吉どんぶり」。
丸新製陶のルーツである江戸時代末期の美濃焼の名陶工・塚本亀吉の手によって作られたおよそ150年前のどんぶりであるということ以外、詳しいことはほとんど分かっていませんでした。
分かっていることは、「亀吉どんぶり」と言えば地域の誰もが知っている「駄知どんぶり」発祥のどんぶりであるということ。
もちろん型もなく、独特な造形の理由も分かりません。
今回、「亀吉どんぶり」を現代によみがえらせるため情報を集めたところ、美濃焼の歴史に詳しい、元岐阜県陶磁器資料館学芸部長・伝統工芸士で、陶芸家、そして古陶研究家である清山窯の河合竹彦さん(岐阜県土岐市駄知)にたどりつき、考証を依頼しました。
亀吉どんぶり

伝統や文化を大切にしながら時代に合った革新に挑戦

亀吉どんぶり復活コンセプト
今回のプロジェクト「亀吉どんぶり」復活のコンセプトは「伝統と革新」です。
研究や試作を何度も重ね、150年前の「亀吉どんぶり」の複雑な形状を忠実に再現。絵付けに用いられていた優美な色彩を大胆かつシンプルに昇華させ、どんな料理にも合う現代の器としてよみがえらせます。
150年の時を超えて現代に。「亀吉どんぶり」が新たな感性で復活します。