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世界一に輝いたシェフ関谷健一朗コンクール優勝料理『舌平目のターバン仕立て』

国際料理賞コンクール インターナショナルとは
国際料理賞コンクール インターナショナル「国際料理賞コンクール インターナショナル(パリ)」は、世界的なシャンパーニュメゾン「テタンジェ社」が1967年に創設し、今年で53年の歴史を持つ由緒あるフランス料理の国際的な料理コンクールです。フランス料理界の明日を担う39歳以下のシェフの登竜門といわれる本コンクールは、 2018年11月、6ヵ国(本年度:フランス、日本、スイス、ベルギー、オランダ、イギリス)それぞれの優勝者で競われ、日本大会の優勝者である関谷健一朗が世界一の栄誉に輝きました。

◆コンクール・ジャポン審査委員長であり、2018年にインターナショナルに国際審査委員として参加した堀田大氏のコメント
堀田大
今年はいける。日本大会が終わった後実感として強く感じた。授賞式での関谷シェフの挙動を見て。シェフとしてお客様に対する責任感、オーラが素晴らしかった。 早めに渡仏し、フランスの空気を吸い留学時代を思い出し最高の状態で臨めたように思えた。前日のメイン食材が発表された時も他の選手に比べ落ち着いた状態で益々いけると確信した。インターナショナル・ファイナルテーマ 40cmX60cmの平らな皿に6人分盛りソースSaucièreで、課題ルセットと共に5時間で提出。 2週間前のテーマ発表では、Turban de la mer リングの中心にガルニを詰め、まわりに1種は自由なガルニチュール、ソースは1種別添えとの指示、メインの食材が前日発表され「舌平目」、Turban de la sole 全選手とも予想内だったと思う。関谷シェフのムースは帆立の甘みのあるムースでベースを作り3等分し、シャンピニオンデュクセル、オマールエビのコライユ、ベースのまゝの3種に香味つけし、ターバン型に層に詰めポシェしたもので3種の色合い、風味、味のバランスが良くとれていた。ソースもオマールエビをしっかりと炒め、引き締まった香りを出し、クリームで直に煮ることにより香りを取り込み、クリーム臭さ、味を飛ばしまろやかなソースに仕上がっていた。
ムースを食べるのに最高の仕上がり、バランスがぴったりと合っていた。全体のハーモニーがぴったりと合って楽しく食べられた。キュイッソンも全ての物が完ぺきだった。 関谷シェフの作品は大事なお客様にお出しする料理だった。 いつも言っているが、コンクールの為だけの料理はあり得ない。 審査員をレストランに来たお客様と思い、お客様が満足できる料理を作るべく、日ごろの積み上げた力と技術の発表の機会だと思ってチャレンジした参加者が、グラン・プリに選ばれると常に感じている。 無駄なことはしないで、「主品」をより良くする必然性のある材料の使い方、調理の仕方をした結果であった。