「鰹節屋・だし屋」のヤマキ お雑煮に関する調査結果発表!
ヤマキ株式会社は、だしの魅力を再発見させる活動として「だし活プロジェクト」を行っています。「だし活プロジェクト」は「だしの7つのいいところ」を掲げ、日本の食卓を支えてきた「かつお節・だし」の価値やパワーをもっと日本中へ、そして世界へ広げていこうというプロジェクトです。
年末年始はいつもより和食を食べる機会が増える時期。さらに、世界中から日本に注目が集まる2020年が到来します。そこで、日本人の誇るべき文化「お雑煮」や「だし」に関する地域差や年代間の違いについて調査を実施しました。
【調査結果総括】
今回の調査では、お正月にお雑煮を毎年必ず食べる人が70代(約88%)をトップに若い年代になるほど少なくなる傾向にあることがわかりました。未婚者と既婚者とで比較した場合、既婚者(約75%)に対して未婚者(約58%)と約17%も差がでました。結婚を機に実家への帰省が増え、お雑煮を食べる機会が増えていると考えられます。
お雑煮のだしは地域によって差が出ており、四国は煮干し・いりこ(30%)、九州はあご(約15%)などが他の地域より多い結果となりました。かつお節は四国(約67%)関東(約62%)を筆頭に全国的に多い中、九州は約40%と低い結果となり、その分九州は昆布(約42%)椎茸(約26%)あご(約15%)など多様なだしが使われていることがわかります。お雑煮のもちの形も中部と近畿を境に角もちと丸もちではっきり分かれています。
普段のだしの嗜好性では、全国どのエリアでもかつお節のだしは一番好まれています。煮干し・いりこだしは、四国(20%)中国(約15%)と他エリアより高いことが分かりました。北海道は昆布の産地ですが全国で昆布のだしが好きな人の割合が最も少ない(約15%)という結果も出ています。
だしの形状では「乾物を煮出すタイプ」が70代以上(約38%)に対して20代(約23%)と若い年代のほうが少ない傾向ですが、30代(約36%)は60代(約35%)と同水準の高い数値となっています。妊娠・出産・子育てを機に、だし取りに対しての関与度が変化したと考えられます。「顆粒タイプ」は50代(81%)と他年代より多い結果となっています。各年代色々なだしの形状を使い分けているようですね。
【調査結果】
<お雑煮喫食頻度×年代別>
70代以上(88.4%)60代(80.2%)50代(70.9%)40代(58.7%)30代(54.1%)20代(58.7%)
⇒若い年代ほど少なくなる傾向に
<お雑煮喫食頻度×未既婚別>
・「毎年必ず食べる」
既婚(74.7%) / 未婚(57.9%)
⇒結婚を機に実家への帰省が増え、お雑煮を食べる機会が増えていると推測できる
<お雑煮のだし種類×地域別>
・全国:どの地域もかつお節の使用率が高い
・四国:煮干し・いりこ(30.0%)/ 九州:あご(15.4%) ⇒ 他の地域より多い
・九州:かつお節(39.6%)昆布(41.8%)椎茸(26.4%)あご(15.4%) ⇒ 多様なだしが使われている
<お雑煮のもち種類×地域別>
・角もち:北海道(80.9%)東北(64.7%)関東(80.1%)中部(77.8%)近畿(27.0%)中国(16.7%)四国(23.3%)九州(26.4%)
・丸もち:北海道(12.8%)東北(25.5%)関東(16.2%)中部(22.7%)近畿(73.6%)中国(85.2%)四国(66.7%)九州(69.2%)
⇒中部と近畿を境に、角もちと丸もちでエリアによって分かれている