エネルギー(カロリー)
エネルギーの働き、単位「カロリー」、エネルギーになる栄養素と上手なとり方、不足・過剰摂取、高カロリー食品・食材、低カロリー食品・食材など、エネルギーの基礎知識。
エネルギーの働き
エネルギーとは、仕事や家事、運動などで体を動かしている時や、寝ている時など安静にした状態でも常に消費されるものです。これは、臓器の維持機能、呼吸、血液循環、神経伝達、体温保持などにエネルギーが使われるためです。
食品のもつエネルギーは、人間が生きていくために大切な活動の源なのです。
エネルギーの単位「カロリー」
カロリーとは、エネルギーの単位のひとつです。
栄養学ではエネルギーの単位として、カロリー(cal)やジュール(J)を用いますが、一般的にはカロリーを使い、1000カロリーを1キロカロリー(kcal)と表示しています。
1カロリーは1gの水の温度を1℃上げるのに必要な熱量、1キロカロリーは1kgの水の温度を1℃上げるのに必要な熱量をいいます。
エネルギーになる栄養素と上手なとり方
エネルギーの元となるのは、三大栄養素と呼ばれる糖質(1gあたり約4kcal)、脂質(1gあたり約9kcal)、タンパク質(1gあたり約4kcal)です。これらが体内で酸素と反応し、分解されてエネルギーとなります。
1日に必要なエネルギー量は、タンパク質13~20%、脂質20~30%、糖質50~65%の比率でバランスよく摂取するのが望ましいとされています。
糖質が50%を切ると、脂質やタンパク質が多くなりすぎ、健康被害が出やすくなります。
カロリーの不足
摂取カロリーが不足すると、体は体脂肪を燃焼させてエネルギーを得ようとするため、痩せます。
しかし、極端にカロリーが不足すると、タンパク質を分解してエネルギーにするため、筋肉量が落ちてしまいます。
また、カロリー不足が続くと、体内では飢餓状態にあると判断して少しでも多くのエネルギーを蓄えようとするため、脂肪がつきやすい体質になってしまいます。
カロリー過剰摂取
必要なエネルギー量よりも多くのカロリーをとり過ぎると、脂肪として蓄積され、肥満になります。
高カロリー食品・食材
油脂や種実類(ナッツ)のほか、牛バラ肉、豚バラ肉、ベーコン、ウインナー、マグロのトロなど、脂質の多い肉や魚は高カロリーです。