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日本の「ハレの日」文化と、特別な料理の関係。お正月、ひな祭り、お月見など、ハレの日の料理に込められたメッセージとは?

ハレの日の料理
「ハレの日」「ケの日」という言葉を聞いたことがありますか?
日本人は古来より、お祭りや行事の日を「ハレ」、通常の日を「ケ」と区別してきました。ハレの日といえば、お正月、ひな祭り、お月見などが思い浮かびます。そしてこれらの行事には、その日のためだけの特別な料理があります。
今回は、日本の年中行事と料理、その一皿に込められた意味や由来について、お伝えしたいと思います。料理に込められたメッセージを知ったら、日本の文化や行事をもっと楽しむことができるかもしれませんね。

めぐる季節を楽しむ年中行事と料理の関係

日本の年中行事は、他の国と比べて多いです。そしてその背景には、日本の四季が関係していると言われています。
日本には、春・夏・秋・冬と変化に富んだ四季があります。そこに日本古来の信仰心や、中国から伝わった文化などを継承し、日本独自の年中行事が出来上がったと言われています。
行事の日の特別な料理は、その季節の恵みに感謝し、食材を楽しむための料理なのです。

季節の年中行事と「ハレの日」の料理

冬の行事:お正月/おせち料理

おせち料理お正月とは、「年神様」をお迎えし、五穀豊穣を祈る行事です。おせち料理はもともと、「年神様」に供えるための料理でした。そのため、おせち料理の1品1品に、五穀豊穣、家族の安全と健康、子孫繁栄の祈りなど、さまざまな意味があるのです。
たとえば田づくりには、イワシが畑の肥料だったことから、五穀豊穣の祈願。また黒豆には「まめに働き、まめ(丈夫)に暮らせますように」という願いが込められています。

春の行事:桃の節句/菱餅(ひしもち)

雛祭り 菱餅桃の節句の正式名称は、上巳の節句と言います。ひな人形を飾り、女の子の成長を願う「ひな祭り」のことです。
ひな祭りに飾られる菱餅の色にも、重要な意味が込められています。

桃色…赤は魔除けの色で、女の子を守ってくれると考えられていた
白…子孫繁栄、長寿、純潔など
緑…健康に育つよう願いが込められていた

昔は、この桃色はクチナシ、緑はヨモギで色を付けており、これらにも、厄除けの効果があるとされていました。
食べ物ひとつひとつに、「健やかな成長」への願いが込められているのです。

秋の行事:中秋の名月/月見だんご

月見だんご中秋とは、秋のちょうど真ん中を意味します。それにあたるのが8月15日で、この日に「お月見」が行われています。
古来より日本人は、月に神様がいると考えていました。月に供えたものを自分が食べることによって、神との結びつきを強くするという意味があります。
月見だんごは、秋に収穫の時期を迎える米で出来ています。お供えものには、その年の収穫と来年の豊穣を祈願して、月見だんごのほかにも、ぶどうかぼちゃなど、秋の食材が並びます。

「ハレの日」の料理には、古くから続くメッセージが

おせち料理年中行事の「ハレの日」の料理には、日本古来のメッセージが込められています。
お正月には五穀豊穣を願い、桃の節句には健やかな成長を願い、名月には豊作を感謝し…日本の文化と料理には、深いつながりがあるのです。
美味しく食べるだけでなくその背景にある意味を知って、今までよりもっと、伝統の行事を楽しんでみてはいかがでしょうか。