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福井県「越前がに」11月6日(金)0時 漁解禁!産地直送販売受付、都内で食べられるお店のご案内

「越前がに」は、福井県の港(主に越前漁港と三国港、その他敦賀港と小浜漁港)で水揚げされるズワイガニの事を指します。越前(現在の福井県)でのズワイガニ漁の歴史は国内で最も古いとされ、室町時代に京都に住んでいた三条西実隆の1511年の日記に「越前蟹」という表記が発見されています。全国で唯一皇室に献上しているカニで、古くは明治42年に、大正11年からは毎年献上しているズワイガニのトップブランドです。

GIタグが付いた越前がに

1997年、全国に先駆けて競りの前に黄色タグを付ける様になり、これは「越前がに」の目印となりました。2015年からは重さや甲幅などで一定基準以上のものを「越前がに 極(きわみ)」ブランドとして出荷を開始。2018年には国が地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する「地理的表示(GI)保護制度」に登録され、名実共にズワイガニのトップブランドの地位を確立しました。

福井県沖の「越前がに」の漁場は港から船で片道2時間もかからない近海で、 複雑な潮の流れが発生することから、餌が豊富で豊かな漁場となっています。 美味しく成長した「越前がに」漁の解禁は毎年11月6日午前0時。5日の夜10時に漁師たちは一斉に出港し、午前0時に網入れを行います。6日の正午頃に帰港し、越前漁港では16時頃から「初競り」が行われます。この「越前がに」漁は翌年3月20日まで行われます。

福井県の沖合で獲れるズワイガニは「硬がに」の他に、雌ガニの「せいこがに」そして脱皮直後の「水がに(ズボガニ)」があります。それぞれ漁期も違えば、味も独特です。

せいこがに(漁期:11月6日~12月31日)
海底230m~250m付近に生息する雌のカニ。外子と呼ばれる受精卵はプチプチとした食感が楽しめ、内子と呼ばれる濃い橙色の卵巣は “赤いダイヤ”とも呼ばれる珍味です。ズワイガニ資源を保護するため、せいこがには漁解禁日から約2カ月だけ堪能できる貴重な味です。
せいこがに

水がに(ズボガニ)(漁期:2月19日~3月20日)
脱皮後半年以内の甲羅(こうら) がやわらかいズワイガニです。殻から身が“ズボッ”と抜けることからズボガニとも呼ばれます。甲羅の中のミソは少ないですが食べやすく、みずみずしい味わいで、こちらの方が好きだという人もいるほどです。価格も手頃で、地元では家庭の味として親しまれています。

「越前がに 極(きわみ)」
「越前がに」の中でも重さ1.3kg以上、甲羅の幅14.5cm以上、爪の幅3cm以上の個体は、従来の黄色タグに加えて「極」印のタグが付きます。2019年度の漁獲数はわずか70匹で全体の0.05%以下、最高競り値は1匹21万5千円でした。

地元には“カニ見十年、カニ炊き一生”という言葉があります。満足に目利きが出来るまでには十年かかり、満足に炊き上げる(茹で上げる)のは一生かかるという意味の通り、カニの取り扱いは難しく、茹で上げる職人は「越前がに」のブランドを支える大切な存在です。
「越前がに」の食べ方は茹でガニが最も一般的ですが他にも刺身、焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、炊き込み飯など様々あります。カニそのものが美味しいので、どの様な調理方法でも美味しさに変わりはありません。

都内の皆様に、本場の職人によって茹で上げられた「越前がに」を購入頂けるお店や、素材を知り尽くした料理人たちが提供するお食事をお楽しみ頂けるお店をご案内します。
越前がに(茹で)