「第70回プロスペール・モンタニエ国際料理コンクール」日本橋兜町アサヒナガストロノーム安達 晃一が優勝
株式会社スーリール・ド・シュシュが運営するレストラン「アサヒナガストロノームのシェフ安達 晃一(あだちこういち)が、2020年2月3日フランスで最も長い歴史を持つコンクール「第70回プロスペール・モンタニエ国際料理コンクール」にて見事優勝を果たしました。
■「プロスペール・モンタニエ料理コンクール」について
このコンクールは「フランス料理界の”ゴンクール賞”(=フランス文学賞最高峰であり、ノーベル文学賞や芥川賞と並ぶ世界の8大文学賞のひとつ)」と称され、フランスで最高の権威を誇る料理コンクールです。【主催:クラブ・ガストロノミック・プロスペール・モンタニエ(会長:Francis Durnerin)、第70回コンクール審査委員長Jean-François Girardin、後援:Emmanuel Macron フランス大統領】
今回記念すべき節目を迎えた「第70回プロスペール・モンタニエ料理コンクール」は、創立100年を迎えたパリの料理学校として最も権威あるフェランディ・パリ校にて開催されました。
■「クラブ・ガストロノミック・プロスペール・モンタニエ」とは
20世紀前半に現代フランス料理の第一人者として腕を振るい、オーギュスト・エスコフィエと並んでフランス中の料理人から尊敬の念を一身に集めていたフランス料理史を飾る料理人プロスペール・モンタニエ氏。
氏没後の1950年にフランス・パリで創立された彼の偉大なる名を冠した組織。格調高いフランス料理の伝統を忠実に継承し、その素材の品質を守り発展させることを目的としたクラブです。世界各国に支部があり、日本支部は1974年に発足しました。
安達 晃一は 2015 年 11 月 18 日に行われた第 16 回「メートル・キュイジニエ・ド・フランス“ジャン・シリンジャー杯”(主催:当時フランス料理文化センター)」にて優勝を果たし、「プロスペール・モンタニエ国際料理コンクール」日本代表権を獲得しました。
記念すべき今回のコンクールの課題は、前菜に「仔羊の内臓のベアティーユ」、メインは「舌平目のスフレ」。それぞれ8人前を用意し、メインはプラトーでのプレゼンテーションでした。
表彰時、審査委員会からは「必ずしも日本で入手しやすい食材ではないにも関わらず、素晴らしい完成度に惜しみない称賛を捧げる」という趣旨の賛辞がありました(引用部©フランスレストラン文化振興協会(APGF))。
コンクール動画はこちらからご覧いただけます。
■安達 晃一の受賞コメント
「まず始めに、このような素晴らしいコンクールへの挑戦の場を調えて下さった株式会社正木牧場様、ならびにAPGFの皆さまに厚く御礼申し上げます。そしてコンクール出場に携わっていただいた全ての人と家族に本当に感謝しています。皆さんのご協力がなければ、このような結果は得られませんでした。
日本では、コンクール出場にあたり本社の皆さんとアサヒナガストロノームのスタッフに熱心にサポートしていただきました。日本のフランス料理界の皆さまにも多くのアドバイスやご支援をいただき、心強い気持ちでフランスに出発することが出来ました。
パリでは本番の日を迎えるまでスムーズに動けるよう多くの方々に手厚いサポートをいただきました。ただただ感謝に堪えません。
プロスペール・モンタニエ国際料理コンクールは、日本でこそまだあまり知られていないかもしれませんが、本国フランスでは最も歴史のある、フランス大統領が後援するほどの権威ある大会です。
ゆえにコンクールの課題や審査基準はフランス料理の古典(クラシック)をしっかりと踏まえたものです。
フランスから見たら私は外国人、日本人らしいフランス料理ではなく真のフランス料理を作りたい気持ちで料理を続けてきました。フランス人になりたいと幾度となく思ったものです。今回、このようなフランスにおける由緒ある大会の大きな節目の年に優勝することができ本当に嬉しく思います。
今後は、アサヒナガストロノームのコンセプトのひとつでもある「伝統の継承」を念頭に自分の思いや技術を継承していき、日本のフランス料理界に貢献してまいります。それが自分の役割・責任と思っています。
朝比奈代表には今回含めコンクールにチャレンジすることや自分の料理を形にすること全てにおいて優勝まで導いていただきました。心から感謝すると共に、今後もアサヒナガストロノームで日々精進を重ねてまいります。」
■店舗情報
店舗名:ASAHINA Gastronome
カタカナ:アサヒナガストロノーム
所在地:東京都中央区日本橋兜町1-4 M-SQUAREビル 1F
URL:https://asahinagastronome.com/
お問い合わせ:TEL 03-5847-9600