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<免疫力と体内発酵に関するアンケート調査>栄養と食事のプロ(管理栄養士)の半数以上が “体内発酵”における水溶性食物繊維の価値を認知

イヌリア素材事務局では、健康維持の要は大腸であるという考えのもと、大腸内で起こる発酵を意味する『体内発酵』とそれにより作り出される『短鎖脂肪酸』の重要性について定期的に情報発信して参ります。
※体内発酵とは・・・大腸内で水溶性食物繊維などが善玉菌に発酵され、『短鎖脂肪酸』など有用物質が作り出されること。

今回、管理栄養士200名と20代~60代の男女500名の計700名を対象に、免疫力と発酵(体内発酵)に関するアンケート調査を実施いたしました。
調査結果から、栄養と食事のプロである管理栄養士は“体内発酵”の重要性や水溶性食物繊維の価値・役割を半数以上がすでに知っており、一般生活者との意識の差が明らかになりました。特に“体内発酵”に水溶性食物繊維が重要な役割を担うことを認知していたのは、管理栄養士では半数以上(50.5%)に対して、一般生活者では約1割(10.4%)となりました。また、現在体内発酵を意識した生活をしていない人に対して、今後意識した生活をしたいかという問いに対しても、8割以上(81.8%)の管理栄養士が“とても思う”“どちらかというと思う”と回答しています。さらに、“体内発酵”に求める健康効果については、管理栄養士および一般生活者ともに、「免疫力の向上(76.2%)」が最も多い結果となりました。下記にて、詳細についてご報告いたします。

主な調査結果

直近半年での免疫力を高める意識の変化について聞いたところ、全体4割(40.6%)が高まったと回答し、新型コロナウイルスの蔓延している中ではありますが、免疫力を高める意識についてはそこまで変化がないことが伺えた。一方で、管理栄養士に限定してみると、半数以上(55.0%)が高まったと回答し、プロの立場からは“免疫力”への意識が高まっている実態が明らかになりました。

<Q1:直近半年で自分の免疫を高めるための意識は変わりましたか。(SA)>
Q1グラフ

免疫力を高めるために実践していることを質問したところ、管理栄養士、一般生活者ともに、最も多いのは「バランスの良い食事(52.6%)」となり、続いて、「適度な運動(42.9%)」、「発酵食品の摂取(40.4%)」という結果となりました。また、管理栄養士では、「バランスの良い食事(75.0%)」となり、「適度な運動(55.0%)」と大きな差がついたことからも、免疫力を高めるために食事バランスの重要性を感じていることが示唆されました。

<Q2:直近半年で免疫力の向上を意識して実践もしくはお薦めしていることは何ですか?(MA)>
Q2グラフ

「体内発酵」の定義を読んでいただいた上で、水溶性食物繊維が「体内発酵」に使われることを知っているか聞いたところ、管理栄養士では半数以上(50.5%)が認知している中、一般生活者で知っていると回答したのは約1割(10.4%)となりました。体内発酵に重要な水溶性食物繊維の価値は、栄養と食事のプロの視点では広がっていることがわかりました。

<Q3:体内発酵の定義を読んでいただいた上で、水溶性食物繊維が「体内発酵」に使われることを知っていましたか。(SA)>
Q3グラフ

現在体内発酵を意識した食生活をしていないが、今後、体内発酵を意識した生活をしたいと思うかと聞いたところ、管理栄養士の8割以上(81.8%)が実践したいという意向を示しました。栄養と食事のプロの視点からも体内発酵を意識した食生活は、免疫力の向上および一般生活者に推奨できる内容であることが伺えます。

<Q4:体内発酵を意識した食生活をしたいと思いますか。(SA)>
Q4グラフ

体内発酵によって期待する健康効果について聞いたところ、最も多いのは「免疫力の向上(76.2%)」、次いで「便通の改善(54.6%)」という結果となりました。また、今後、水溶性食物繊維の価値を理解した食生活は免疫力を高める上で、効果的な方法となる可能性が示唆されました。

<Q5:体内発酵によって期待する健康効果は何ですか。(MA)>
Q5グラフ

<Q6:「体内発酵」を意識した食生活をしていますか。(SA)>
Q6グラフ

<管理栄養士/柴田真希さん コメント>
腸内環境を整え免疫力を高めるには、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維を意識的に摂取して、短鎖脂肪酸を産生することが大切です。今回の調査から、“体内発酵”に重要な水溶性食物繊維について、プロの視点(管理栄養士)では一定の認知が広がっていますが、一般生活者にとってはまだまだ低い認知であることが分かりました。このことからも、水溶性食物繊維を食生活に取り入れることは、今回の調査で生活者が免疫力を高めるために実践している「バランスの良い食事」をより良いものに変えられる可能性があると感じます。
具体的には、水溶性食物繊維の中でも大腸内での発酵力に優れる『イヌリン』を豊富に含むごぼう玉ねぎにんにくなどを使用したレシピは、いつもの食事にプラスしやすくお薦めです。

<プロフィール>
柴田真希(しばた まき)
株式会社エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表
女子栄養大学短期大学部卒業後、給食管理、栄養カウンセリング、食品の企画・開発・営業などの業務に携わり、独立。27年間悩み続けた便秘を3日で治した「雑穀」や「米食の素晴らしさ」を広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メーカーや飲食店のメニュー開発・プロデュースなどを手がける。「私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。」、しっかりごはんとシンプルおかず「おなかやせ定食」(主婦の友社)、「簡単!美腸レシピ」(エイムック)など多数出版。
柴田真希

■調査概要
方法:インターネット調査(調査委託:クロスマーケティング)
対象:管理栄養士 200名 / 20代~60代男女 500名 ※50名での均等割
調査期間:2020年8月24日~8月25日
調査主体:イヌリア素材事務局