さつまいもを食べるとおならが出る理由とおならを防ぐ方法
さつまいもは栄養価が高く、甘くて美味しい食べ物ですが、食べるとおならが出てしまう心配が。
さつまいもを食べるとおならが出やすくなるというのは本当で、都市伝説でも田舎伝説でもありません。
それでは、なぜ、さつまいもを食べるとおならが出やすくなるのでしょうか?
食べてもおならが出ないようにする方法はあるのでしょうか?
ここでは、おならの原因と、さつまいもを食べると出やすい理由。おならを防ぐ食べ方や、食べて何時間後に一番おならが出やすくなるかをご紹介します。
おならの原因
さつまいもを食べるとおならが出る理由の前に、まずは、おならそのものが出るしくみを押さえておきましょう。
おならの主成分は、口から飲み込んだ空気と、腸内で食べ物を分解する際に発生するガスです。これらが合わさったものが、おならとなります。
腸内では多くのガスが発生していますが、そのほとんどが腸管に吸収され、吸収しきれなかったガスがおならとなって体外に排出されています。
腸内細菌のバランスが崩れている時は、ガスが発生しやすい環境になっているので、おならが出やすくなります。また、早食いをすれば口から飲み込む空気の量が増えるので、これも、おならが出やすい原因になります。
おならが出るのを防ぐ
さつまいもを食べる食べないに関わらず、おならが出るのを防ぐためには、まず腸内環境を整えましょう。
腸内環境を整えるには、ヨーグルト、納豆、キムチなどの乳酸菌を含む食べ物を食べたり、食物繊維を多く含む野菜や海藻、きのこなどを食べるとよいです。また、ストレスも腸内環境を悪くする原因となるため、睡眠をしっかりとるなど、ストレスを溜めないようにすることです。
そして、口から飲み込む空気もおならの原因ですから、その量を減らすため、ゆっくりよく噛んで食べるようにしましょう。
さつまいもを食べるとおならが出やすい理由
さつまいもとおならの関係は、腸内で食べ物を分解する際のガスと、さつまいもの食物繊維にあります。
さつまいもの主成分であるデンプンは、同じデンプン質の米や小麦に比べて消化吸収の速度が遅く、ぜんどう運動が活発になりやすいものです。
ぜんどう運動が活発になると、消化管の中でガスが大量に発生するため、おならが出やすくなります。
さつまいものデンプン質は食物繊維が多く、その食物繊維は腸のぜんどう運動を活発にする不溶性食物繊維なので、さらに、おならが出やすくなるというわけです。
さつまいもを食べると、おならが出やすくなりますが、ぜんどう運動を活発にして便通を促進するので、便秘改善効果というメリットもあります。
おならを防ぐさつまいもの食べ方
さつまいもの皮に含まれるヤラピンという成分が、さつまいもの消化を助けるため、さつまいもを皮ごと食べると、ガスの発生が抑えられるといわれています。
皮の部分には、抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれているので、おならに関係なく、皮ごと食べることをおすすめします。
ただし、ヤラピンによってすべて消化できるわけではなく、ヤラピンも腸のぜんどう運動を促進する働きがあるため、完全におならが防げるということではありません。
おならの主成分となる口から取り込む空気の量を減らすため、ゆっくりよく噛んで食べることも合わせて行いましょう。
さつまいものおならは臭くない
さつまいもの食べ方に気をつけても、おならが出てしまうことも。しかし、さつまいもを食べた後に出るおならは、あまり臭くありません。
おならの臭いの主な原因は、タンパク質を分解した時に発生する硫化水素です。
さつまいもはタンパク質の含有量が少なく、消化で発生するのは炭酸ガスなので、臭いおならにならないのです。
さつまいもを食べるタイミングを調整しよう
おならの臭いがしなければ、残る問題は音。
会議中やデート中に、おならの音を出すことは避けたいものです。
さつまいもを食べて何時間後におならが出るかを分かっていれば、人前でおならをしてしまうことは避けられます。
では、さつまいもを食べて何時間後におならが出るのか?
個人の体質やその日の体調にもよるので、ハッキリ何時間後とは言えませんが、6〜8時間くらい後に出ることが多いです。
早い人では2〜3時間後、遅くても10時間後です。
出始めから1時間以内には収まるため、さつまいもを食べた後2時間〜半日の間を避ければ、おならの心配はなくなります。